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同じ条件で探しても、なぜ人によって出てくる物件が違うのか?

坪井 HaruNest
7 分前
読了時間: 9分

はじめに


外国人スタッフの部屋探しをしていると、「同じ条件で依頼したのに、A社とB社で紹介される物件がまったく違う」「ポータルサイトで見た物件が、不動産会社に聞くと出てこない」といった経験をされることがあります。


条件が同じなら、出てくる物件も同じはず。そう考えるのは自然なことです。しかし実際には、そうなりません。その理由は、物件を探す仕組みそのものにあります。


外国人が入居できる物件は、不動産会社が管理会社や大家に一件ずつ確認して、初めて紹介できるものです。そのため、「誰が、どの物件を確認するか」によって、出てくる物件が変わります。


本記事では、その仕組みと、担当者や伝え方による違い、そして物件の幅を広げる探し方について整理します。





第1章:インターネットサイトと、不動産会社の紹介は同じではない



ポータルサイトに載っている物件は、市場の一部にすぎない



部屋探しというと、まずインターネットで見る方が多いと思います。ただ、インターネットに載っている物件が、募集中の物件のすべてとは限りません。


掲載されるまでに時間差がある物件や、インターネットには載せずに、不動産会社が直接紹介する物件もあるのが、実務上の傾向です。インターネットで見えている物件と、不動産会社が紹介できる物件は、完全には重なりません。


そのため、インターネットで見つけた物件を不動産会社に問い合わせても、すでに申込みが入っていたり、外国人の入居は難しいと言われたりすることがあります。逆に、インターネットには出ていないのに、不動産会社から紹介される物件もあります。「画面で見たものがすべて」ではない、という前提で探し始めることが大切です。



外国人が入居できるかどうかは、画面だけでは分からない



外国人スタッフの部屋探しでは、さらに別の壁があります。インターネットの画面を見ても、ほとんどのサイトでは「外国人が入居できるのか」は分かりません。


「外国人可」の検索条件自体がないサイトもあります。条件があったとしても、実際には管理会社や大家に確認しないと、可否が分からない物件が少なくありません。しかも、同じ物件でも、確認した時期や、伝えた内容によって、回答が変わることがあります。


つまり、検索条件が同じでも、「外国人が入居できるか」を確認する作業が間に入ります。そして、この確認作業こそが、人によって違いが出る部分です。



外国人が入居できる物件は、不動産会社が一件ずつ確認している



「外国人が入居できる」という確認は、不動産会社が管理会社や大家に、一件ずつ行う必要があり、手間と時間がかかります。


そのため、不動産会社や営業担当者は、すべての物件を確認するわけではありません。限られた時間の中で、「どの物件を確認するか」、「この物件だったら了承が得られそうか」という点で物件を選んでいます。


「どの物件を確認するか」が、そのまま「紹介できる物件」の違いになります。同じ条件で探しても、人によって出てくる物件が違う理由は、ここにあります。





第2章:誰が探すかで、出てくる物件が変わる理由



不動産会社・営業担当者によって、確認する物件が違う



まず、不動産会社によって、関係性が良い管理会社や大家が違ったりします。さらにその中で、外国人の入居に前向きな管理会社や大家とのつながりがあるかどうかで、紹介できる物件は大きく変わります。


同じ不動産会社の中でも、営業担当者によって違いがあります。担当者の経験や、外国人対応への慣れによって、確認する物件の範囲が違うためです。


たとえば、同じエリア、同じ家賃、同じ入居時期で探しても、ある担当者は十数件の物件に確認を入れ、別の担当者は数件にしか確認を入れない、ということは起こり得ます。確認を入れた物件が違えば、「入居可」と返ってくる物件数も違ってきます。



「このお客様に動く」かどうかで、紹介の数とスピードが変わる 



もう一つ、見落とされやすいのが、お客様への優先度です。


営業担当者は、早く部屋を決めてくれるお客様を優先せざるを得ません。迷っている、条件が定まらないお客様は、「見込みが薄い」と受け止められ、物件の紹介に積極的でなくなることがあります。担当者の立場では、そうなりやすいのが現実です。


特に、2月~5月の繁忙期は、この差が顕著になります。同じ条件でも、「動いてもらえるお客様」と、そうでないお客様とでは、出てくる物件の数もスピードも変わってしまいます。


外国人スタッフの住居手配では、本人の希望を聞きながら進めるため、どうしても決めるまでに時間がかかりがちです。だからこそ、「いつまでに決めたいのか」「何を優先するのか」を担当者に伝え、決める意思を示しておくことが、紹介の優先度を保つうえで大切になります。



依頼したあとの動きでも、次回以降の紹介が変わる



さらに、依頼したあとの動きによっても、次回以降に出てくる物件の数やスピードが変わります。


外国人スタッフの場合、特定の不動産会社やサービス提供者に部屋探しを依頼しても、連絡をしないまま自分で探して決めてしまったり、友達の紹介で決めてしまったりすることがあります。本人に悪気があるわけではなく、依頼した側の事情や、不動産会社が物件の確認に手間をかけていることを、知らないだけの場合がほとんどです。


しかし、不動産会社の側から見ると、物件を確認し、案内の準備を進めたあとで、何の連絡もなく他で決められてしまうことになります。それが続くと、「この企業(登録支援機関)の関係の外国人は、勝手に決めて連絡もしない」というマイナスのイメージを持たれてしまいます。


そうなると、そのときは問題にならなくても、次回以降の依頼で、優先度が大きく下がってしまいます。物件の確認が後回しにされたり、紹介のスピードが落ちたりして、結果として、自社の探す物件の幅が狭まります。


条件が同じでも、依頼する側の信頼の積み重ねによって、出てくる物件は違ってきます。





第3章:物件の幅を広げるための探し方



最初に、条件と情報をそろえて伝える



物件の幅を広げるために、まず取り組みたいのが、条件と情報を最初にそろえて伝えることです。


希望条件(家賃の上限、エリア、入居時期、人数など)に加えて、外国人であること、在留資格、勤務先、日本語会話能力、現在の居住地を、最初にまとめて伝えます。複数の不動産会社に依頼する場合も、同じ内容で伝えれば、紹介された物件を比較しやすくなります。

あわせて、「絶対に譲れない条件」と「調整できる条件」を分けて伝えておくと、担当者も動きやすくなります。


特に家賃は、最初の伝え方が重要です。大都市圏で部屋探しをする場合、1〜2年前と比べて、5,000円から数万円ほど家賃が上がっているケースがほとんどです。そのため、これまでの感覚で「希望の家賃」だけを伝えると、条件に合う物件がほとんど出てこないことがあります。


おすすめは、「もともとの希望家賃」に加えて、「最大でどこまで上げられるか」を、はじめから提示しておく方法です。上限の幅を最初に示しておけば、担当者は、その範囲で確認できる物件を幅広く探せます。後から家賃の条件を変えて、探し直しになる手戻りも防げます。


伝える項目は、次のような一覧にしておくと便利です。

  • 希望の家賃と、最大で上げられる家賃の上限、初期費用の上限

  • エリアと、勤務先、通勤先までの時間

  • 入居希望日と、入居人数

  • 国籍、在留資格、在留期間、所在地、日本語会話能力

  • 契約者(本人名義か、企業名義か)

  • 譲れない条件と、調整できる条件


最初から情報がそろっていれば、担当者は「入居できる可能性の高い物件」から確認を入れられます。無駄な確認が減り、紹介までのスピードも上がります。


あわせて、スタッフ本人にも、事前に説明しておくことが大切です。不動産会社に依頼している間は、他で決める前に必ず連絡すること、物件を決める前に相談することを、あらかじめ伝えておきます。こうした約束事を共有しておくだけで、勝手に決めてしまうことによる信頼の低下を防げます。



不動産会社を増やす場合の考え方と、担当者の負担



不動産会社を増やせば、紹介できる物件が増える可能性があります。一社だけに頼るよりも、候補の幅が広がるのは確かです。


一方で、複数の不動産会社に依頼するということは、窓口、物件情報の整理、内見の日程調整、申込みの確認といった、自社の担当者の負担が、会社の数だけ増えるということでもあります。


複数社に依頼する場合は、窓口の役割分担や、情報の整理の仕方をあらかじめ決めておくと安心です。また、繁忙期は、複数社に依頼しても、どこも動いてくれていない状態になりかねない点にも留意が必要です。



外国人の入居に強い窓口に、まとめて任せるという選択肢



もう一つの方法は、外国人の部屋探しの対応に慣れた不動産会社との接点を持つ窓口やサービスに、まとめて相談することです。


確認の手間をまとめて任せられるため、自社の担当者の負担を増やさずに、探す物件の幅を広げやすくなります。


外国人の入居に前向きな管理会社や大家は、一度受け入れた実績があると、次の相談にも応じやすい傾向があります。そうした接点を持つ窓口であれば、断られやすい物件を最初から避けて探せるため、断られる回数が減り、探す日数の短縮にもつながります。


もちろん、窓口を選ぶ際は、外国人の入居にどれだけ対応できるか、審査や契約、入居までの手続きにどこまで伴走してくれるかを確認しておくことが大切です。





まとめ


「同じ条件でも、出てくる物件が違う」のは、外国人が入居できる物件が、不動産会社の一件ずつの確認によって初めて紹介できる仕組みだからです。


誰が確認するのか(会社・担当者)、どう伝えるのか(情報の出し方)、いつ動くのか(繁忙期や、迷っている間の優先度)。これらによって、出てくる物件が変わります。


物件の幅を広げるには、条件と情報をそろえて伝えること、不動産会社を増やす場合は負担の増加を見込んでおくこと、そしてまとめて任せる選択肢も持っておくことが大切です。


HaruNestは、外国人の入居に前向きな不動産会社とのつながりを活かして物件を手配しますので、御社の窓口はHaruNestの一つに絞ったまま、幅広い物件の中から探すことができます。あわせて、ライフラインの手配や、提携の専門業者による家具家電の手配まで、入居に至る実務をワンストップでご相談いただけます。「同じ条件なのに、なかなか物件が出てこない」とお困りの際は、お気軽にHaruNestまでお問い合わせください。



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