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賃貸の家賃上昇はいつまで続くのか?東京から読み解く全国の家賃トレンドと外国人社員の住まい戦略

  • 坪井 HaruNest
  • 11月20日
  • 読了時間: 11分
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東京都心の家賃が、これまでにないペースで上昇しています。 単身者向けでも10万円台が当たり前になり、「もうどこに住めばいいのか分からない」という声が企業の現場から次々に聞こえてきます。

そして、この流れは、東京だけで完結するものではありません。 東京の家賃高騰は、大阪・名古屋・福岡などの主要都市にも時差を伴って波及し、全国的な“単身物件の高騰トレンド”を生み出しています。


特に影響を受けているのが、外国人社員・技能実習生の住まいを確保しなければならない企業の担当者や支援機関の皆さまです。

  • 「外国人に貸してくれる物件がそもそも少ない」

  • 「家賃が高すぎて予算が合わない」

  • 「犯罪ニュースの影響で入居を断られやすくなっている」

  • 「住まいが決まらず、採用や受け入れ準備が遅れてしまう」

こうした声は、今や特定の業界に限らず、多くの企業に共通する悩みとなりつつあります。

家賃の高騰は止められません。


しかし、家賃の変化を読み解き、正しく対処することはできます。

本記事では、

  • なぜ今家賃が上がっているのか

  • 東京の動きが全国の賃料にどう影響するのか

  • 外国人向け物件が特に確保しにくい理由

  • それでも企業・支援機関が適正コストで住まいを確保する方法 を体系的に解説します。

家賃高騰の中でも、“予算内で外国人の住まいを安定して確保したい” と考える企業担当者・登録支援機関にとって、この記事は実務に直結する問題解決の道しるべとなるはずです。

第1章 家賃上昇はなぜ続くのか:東京の動向から読み解く全国トレンド



東京23区で家賃が高騰している本当の理由(人口回帰・再開発・投資需要)


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東京23区の家賃上昇は、複数の要因が同時に作用した結果として起きています。 最大の要因は、コロナ禍で一時的に弱まった人口流入が、2022年以降に再び強まり、都心への「人口回帰」が加速したことです。さらに数年動けなかった層が同時期に動き出し、短期間で需要が急増しました。これによりオーナー側は強気の賃料設定が可能になり、相場が一段押し上げられました。

加えて、渋谷・品川などの再開発が街全体の価値を底上げし、新築物件が周辺エリアの家賃水準を牽引しています。再開発による生活利便性向上は、居住需要を高め、結果として賃料を上昇させやすい環境を生み出します。さらに、分譲マンション価格の高騰により、投資家が利回りを確保するために高めの賃料を設定する傾向が強まり、賃料上昇に拍車をかけています。その結果、単身者向け物件ですら10万円超えが一般化してきました。

単身者向け物件に需要が集中する構造と、企業・外国人雇用への影響

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家賃上昇は特に単身者向け物件に強く表れています。若年層・IT職・サービス業など都市部で働く層は、通勤の負担を抑えるため「駅近」を重視しやすく、1K・1DKの割安な物件に需要が集中します。コロナ後の在宅勤務縮小も都市回帰を後押しし、単身向け物件の需給逼迫が続いています。


外国人労働者は単身者が多く、「駅に近い」「築浅」「家具付き」「治安の良いエリア」などの条件を希望しがちです。しかし、これらの物件は競争率が高く、家賃も上昇しやすいため、企業側の予算と合わないケースが増えています。

さらに、日本の賃貸市場では外国人に対する入居審査のハードルが高く、物件はあるのに借りられないケースが後を絶ちません。


このように単身物件の上昇は、外国人受け入れ企業のコストを引き上げ、住宅手当の増額や企業負担の増加につながっています。住まいの確保は外国人採用の初期課題であり、現場担当者が最も頭を悩ませるポイントになっています。

東京の動きが全国に波及する仕組み:主要都市の賃料上昇パターン

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東京の家賃動向は全国の主要都市に時間差で波及します。

大阪・名古屋・福岡・札幌などの都市部では、東京ほどではないものの、単身向け物件を中心に家賃上昇が進んでいます。これは東京と同様に「人口流入」「再開発」「投資需要」が共通して影響するためです。


また、東京の家賃が高すぎることで、求職者が地方中核都市に移動するケースが増え、その結果として地方都市の賃料も上昇しています。外国人労働者の受け入れが増えている地域では、特定エリアに需要が集中し、東京都心と同じく「単身向け物件の先行上昇」が起きています。


このように東京の家賃動向は、全国の賃貸市場の“先行指標”として機能しており、企業・支援機関が住まい戦略を立てるうえで非常に重要な判断材料となります。



第2章 外国人社員・技能実習生の住まい確保の現実と課題

外国人入居のハードル:審査・言語・慣習・物件不足の実態(+犯罪報道の影響)

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外国人の住まい確保には、多くの構造的なハードルがあります。最大の壁は「審査」です。日本の賃貸契約は保証人・収入・勤務期間などを重視するため、契約期間が限定されている外国人は審査に通りにくい傾向があります。また、文化の違いから生活トラブルを懸念し、外国人入居を避けるオーナーも依然として多いのが現実です。


近年は、外国人が関与する犯罪ニュースが増えているように見える影響で、オーナーの警戒心が強まっていることも無視できません。 実際の犯罪件数の割合よりもニュースが目立って取り上げられるため、「外国人はトラブルを起こしやすい」という誤ったイメージが形成され、入居拒否につながりやすくなっています。


さらに言語の壁も大きく、契約説明や退去時のルール理解が難しいとの不安から敬遠されるケースがあります。加えて、外国人が希望しがちな「駅近・築浅・家具付き」物件は、競争率が高く家賃も上がりやすいため、企業が紹介できる物件の選択肢がそもそも限られています。

外国人対応に慣れた不動産会社も限られているため、問い合わせが集中し、物件紹介まで時間がかかることもあります。企業・支援機関は「見つからない」「借りられない」「説明が大変」という三重の負担を抱えており、住まい確保が受け入れの最大の課題になっています。

企業コストを圧迫する家賃高騰:住宅手当・社宅費用の見直しポイント

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家賃高騰は、企業が外国人を雇用する際のコストを大幅に押し上げています。

単身向け物件が10万円を超える状況では、技能実習生や特定技能人材の生活維持が難しくなり、企業は住宅手当や補助を増額せざるを得ません。しかし、住宅補助を無制限に増やせば人件費が膨らみ、事業の採算性を圧迫します。


さらに、一括借り上げ社宅を利用している企業では、更新時の家賃上昇が長期的に財務負担となります。家具家電の準備や引っ越し費用、退去時の原状回復費用など、“見えにくいコスト”も積み重なります。

コスト対策としては、 ・エリア選定 ・物件条件の見直し ・契約方式の工夫 の3つが重要です。

最寄り駅にこだわらず数駅離すだけで家賃は大幅に下がります。築浅ではなく、設備が整った築10〜15年の物件を選べば、満足度を保ちつつコストを抑えられます。法人契約を活用すれば、保証料・更新料の交渉が通りやすく、個人契約より柔軟な調整が可能です。


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外国人に人気の条件と企業側の予算のズレをどう解消するか


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外国人労働者は「安い賃料」「駅近」「家具付き」「ネット環境の良さ」を求める傾向があります。しかし、これらは相場が高く、企業側の予算と一致しないことが多くあります。 このギャップを埋めるポイントは 条件の優先順位を決めること です。


駅徒歩10分以内ではなく自転車で10分以内まで許容すれば、選択肢は大幅に増えます。築浅の代わりに築10〜15年でリフォーム済み物件を選べば、生活水準を維持しつつ費用を抑えられます。家具付き物件の割高さを避けるために、企業側で家具・家電を用意する方法も現実的です。


さらに、外国人が安心して暮らせる「生活インフラの整った地域」を提案することで、本人の納得感も得られやすくなります。支援機関は、外国人の希望理由を丁寧に確認し、予算内で代替案を提示する役割を担うことで、双方が満足できる住まい選びを実現できます。

第3章 家賃高騰でも住まいを確保する:企業・支援機関の戦略

東京と全国で“現実的に狙うべきエリア”の考え方(穴場・コスパ・条件調整)

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家賃高騰下でも現実的に住まいを確保するためには、エリア選定を戦略的に行う必要があります。 東京では、ターミナル駅周辺は家賃が高騰しやすく、1〜2駅離れただけで相場が下がるケースが多くあります。山手線内側ではなく外側、急行停車駅ではなく各停駅を選ぶことで、コスパの良い物件が見つかります。


「赤羽〜大宮」「船橋〜東京」など、ターミナルの中間地点にある駅は穴場になりやすく、アクセス性と家賃のバランスが良いのが特徴です。全国主要都市でも同様に「中心地から一駅離れたエリア」「再開発前の旧市街地」は家賃が安定しており、外国人にとっても生活しやすい環境が整っています。


企業側は、駅距離・築年数・設備などの最低条件を明確にし、優先順位を整理することで現実的な選択肢が広がります。支援機関は、外国人本人の希望理由を確認しつつ、同等の住みやすさを持つ代替エリアを提案することで、無駄なコストを抑えつつ満足度を確保できます。

家賃交渉・条件調整の実務:企業担当者が使える具体的アプローチ


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家賃高騰の中でも、契約条件の工夫や交渉でコストを抑えることは可能です。

特に法人契約では、個人契約よりも交渉の余地が広く、企業担当者が知っておくべきポイントがいくつもあります。


まず、入居時期を繁忙期(1〜3月)から外すことで、家賃が数千〜数万円低くなることがあります。また、築浅物件にこだわらず築10〜15年で設備が整った物件を選ぶことで、費用と満足度のバランスをとることができます。物件内での条件調整(階数・向き・角部屋にこだわらないなど)も有効です。


交渉の中で最も効果的なのは「トラブルがあった時に企業が全面的に責任を負う」「複数室の借り上げ」を前提にした値下げ提案です。

オーナー側にとって、トラブルや空室リスクを避けられるメリットがあるため、更新料や家賃の調整に応じてもらえるケースがあります。また、保証会社の利用条件も法人契約の方が柔軟で、保証料を低く抑えられる可能性があります。

こうした交渉ポイントを押さえることで、家賃高騰の中でも企業はコストの最適化を図りやすくなり、受け入れ体制を安定的に整えられます。

外国人雇用の定着を高める住まい戦略:中長期でコストを抑えながら満足度を上げる

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外国人社員の定着には、住環境の満足度が大きく影響します。住まいに不満があると、生活ストレスが溜まりやすく、離職や転職のリスクが高まります。企業側は、住宅費を単なるコストではなく「人材定着のための投資」と捉える必要があります。


外国人が安心して暮らせるエリアは、外国人コミュニティがある地域、治安が良い地域、生活インフラが整っている地域などが挙げられます。また、企業が家具・家電を提供し、生活ルールや設備の使い方を多言語で案内することで、入居後のストレスやトラブルを大幅に軽減できます。


さらに、トラブルを減らすことで退去時の原状回復費用を抑えられ、頻繁な入退去が減ることで社宅運営コストも下がります。中長期的に見れば、「満足度の高い住環境」を整えることが企業にとって最も効率的なコスト削減策となります。

支援機関は、外国人と企業双方の立場を理解し、コストと満足度のバランスが取れた住まい提案を行うことで価値を発揮します。

まとめ

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家賃高騰の波は東京だけでなく、全国の主要都市へと広がり続けています。 単身者向け物件は特に競争が激化し、外国人社員・技能実習生を受け入れる企業や登録支援機関にとって、住まいの確保はこれまで以上に戦略的な対応が求められるテーマになっています。


本記事では、家賃が上がり続ける背景、東京の動きが全国に波及するメカニズム、そして外国人向け住まい確保が難しくなる理由を整理してきました。また、企業がコストを抑えながら確実に住まいを確保するためのエリア選定・交渉方法・定着のための環境づくりについても解説しました。


しかし、実際に物件探しを進める場面では、

 「外国人NGの物件が多く前に進まない」 

「予算に合う物件が見つからない」 

「急いでいるのに紹介が遅い」

 「現場担当者だけでは判断しきれない」 といった、現場ならではの課題が次々に発生します。


家賃高騰が続くいま、“情報を知るだけ” では十分とは言えません。 専門知識を持つパートナーとともに、最適な選択肢を素早く見極めることが重要です。

HaruNest合同会社では、 ・外国人入居の審査に強い不動産ネットワーク ・企業と支援機関に合わせた住まい確保サポート ・ライフライン、家具家電のも住まいと合わせたワンストップ手配 など、実務に直結するサポートを提供しています。

もしこの記事を読み、 「自社だけでは難しい」 「住まい確保に時間がかかっている」 「もっと安定した受け入れ体制を整えたい」 と感じられた場合は、どうぞお気軽にご相談ください。


家賃が上がり続ける今の環境だからこそ、早い判断と適切なパートナー選びが、採用と定着の成功を左右します。

➡️ 外国人受け入れ・住まい確保に関するご相談は、HaruNest合同会社までお問い合わせください。


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